Bリーグを知ろう!

Bリーグを知ろう!

近年、「Bリーグ、聞いたことはあるけど…」、「興味はあるけど…」

そんな声は私の周りでも良く聞こえてくる。また、Bリーグの広告もここ4年で目にする機会が多くなってきた。つまりBリーグの認知度は確実に高まってきていると感じる。Bリーグが開幕し丁度4年が経過した今、改めてBリーグの誕生から現在までを簡単に振り返って行きたいと思う。

■ Bリーグ誕生の経緯

Bリーグは国内第3の団体競技プロスポーツリーグとして、2016年9月に開幕し今年で丸4年を迎えた。

それ以前の日本のバスケットボールリーグは、2つのリーグに分かれていた。企業チーム主体のNBLとプロチーム主体のbjリーグだ。

そのような状況をFIBA(国際バスケットボール連盟)は、統合を促してきたが、両リーグの意見がまとまらず結局平行線をたどっていた。FIBAはバスケットボールの普及、強化の観点からその状況を長いこと問題視しており、ついにFIBAが日本バスケ界に対してペナルティを課すことを決めた。

日本バスケ代表、国際大会の参加の無期限禁止。しかも男子だけでなく女子までも…

2014年の11月末のことだった。ちなみに女子は2013年のアジア選手権で優勝しており、2015年のリオオリンピックアジア予選でも活躍を期待されていただけに非常にショッキングだった。(結果的には2015年アジア予選で優勝、リオオリンピックでも8位入賞と好成績を収めることができた。

しかしここからわずか2年足らずでBリーグ開幕まで辿り着くことができたのである。

Bリーグは決して2つのリーグ単に統一したわけではなく、全く新しい状態から生まれた新規創設のリーグだ。そのため、社員もゼロから採用し、パートナー(スポンサー)集めや規約、マーケティング、システムなどほぼゼロからのスタートであった。

そしてその中心にいたのが、Jリーグ初代チェアマンでもある川渕三郎氏だった。川渕さんの素晴らしいリーダーシップのもと優秀な部下が集まり、短期間のBリーグの発足を実現させたのだ。やはり川渕さんは偉大な人物だろう。

多くの壁や困難もあったが、立ち上げに関わった方たちの絶対に日本のバスケを変えてやろうという熱い思いと努力は相当なものがあったはずだ。

選手、長年のバスケファンからしたら感謝しかないのではないだろうか。特に当時シーホース三河に所属していた橋本竜馬選手(現、レバンガ北海道)が試合後のインタビューで涙ながらにBリーグへの思いを語った姿は、とても感動的だった。

そしてついに、Bリーグ開幕の日を迎えることができたのである。

■ Bリーグ開幕から現在まで

2016年9月22日、色々な方たちの思いを乗せBリーグの開幕戦が行われた。開幕カードは前年度NBL優勝のアルバルク東京対bjリーグ優勝の琉球ゴールデンキングス。

その日のチケットは完売、会場となった国立代々木競技場第一体育館は満員となり地上波テレビでも放送された。試合終了後にはSNSでも反響があり、まずまず成功と言えるものだった。

個人的にもとても感動したが、何よりこのような環境でバスケができる選手自身が一番嬉しかったのではないだろうか。

そして開幕元年以降、Bリーグの観客動員数は年々増加している。特に女性や若者をターゲットに確実に観客動員数を増やしてきた。今後は男性をターゲットにもう一工夫すれば、もっと盛り上がる気もする。

Bリーグは全国各地にチームがあり、娯楽が少ない地方において、新しいエンターテイメントになる可能性を秘めており、地域の活性化も期待できる。

各チームのホームゲームでは、会場MCや美しいチアリーダーが会場を盛り上げ、ハーフタイムになると各チーム工夫を凝らし様々なハーフタイムショーが行われている。せっかく見に来てくれたファンを飽きさせない、そんな細かいところまで努力を感じる。個人的にはハーフタイムに有名なアーティストのミニライブ行ったり、バスケと音楽が一体となった雰囲気が好きなのだが、これらはバスケットボールの競技性やアリーナスポーツだからこそ実現できるバスケ観戦の大きな魅力の1つだろう。

現在各チームが試合している多くの会場は、アリーナ型というより体育館に近いような会場で行われている。将来的に各チームに専用アリーナが使える日が来れば日本のバスケはもっと発展していくのではないだろうか。既に沖縄を本拠地とする琉球ゴールデンキングスでは、現在新アリーナの建設が行われおり、完成が注目されている。

またプレイの面でも最初の頃は、外国籍選手に頼ったバスケスタイルが多かったが、徐々に日本人選手が軸となり活躍する試合も多くなってきた。外国籍選手はあくまで助っ人であり、彼らがオフェンス、ディフェンスの起点になってしまっていては、たまに勝つことはできたとしてもチームは強くならないだろう。つまり日本のバスケのレベルは上がってこない。現在リーグ2連覇中のアルバルク東京は、中心は日本人選手であり外国籍選手が周りの日本人選手を上手くサポートするバスケを展開している。また日本人選手もそれぞれ自分たちの役割をしっかりと理解し遂行しており、組織力が非常に高いチームと言えるだろう。

アルバルク東京の連覇を止めるようなチームが出てくればまたBリーグ、日本のバスケはさらステップアップして行くのではないだろうか。今シーズンが非常に楽しみで仕方ない。

■ Bリーグ、日本バスケの将来

Bリーグが発足したことにより、日本バスケは大きく成長してきている。昔と比べ選手の待遇や練習環境も向上し、海外からも実績のある選手やコーチが来てくれるようになった。また各チームにユースチームを発足させたり、クリニックの実施など強化、普及も進んでいる。昨年のワールドカップではまだ世界とのレベルの差を痛感したが、確実に強くなっていると感じる。昔からバスケを見てきた方たちは、そう感じるのではないだろうか。昔は世界の強豪と戦う舞台にすら行くことが困難であった。そのチャンスを自力で勝ち取ったことは、大きな、いや大きすぎる一歩と言っても良い。もちろんNBA選手となった八村塁選手、渡辺雄太選手の活躍のお陰もあるが個人的にはBリーグができ国内バスケの強化が進んでいる影響もあると思っている。

しかしバスケに対する否定的な意見があるのも事実だ。世の中たくさんの人たちがいるので、1つの意見としてしっかり受け止め、ある程度仕方のないことだと思うしかない。

また、直接バスケとは関係はないがBリーグは「B.LEAGUE Hope」と名付けて今の社会の課題を見つけ解決の手助けをする活動も実施している。環境・貧困、難病支援、差別など社会的な課題はたくさんある。スポーツは勝ち負けだけがすべてではない。Bリーグはバスケを超え、スポーツを通して世の中に何ができるのか、それを考え行動している。この活動は今はまだそこまで注目されてないが、将来的にプロスポーツの影響力がより大きくなる重要な取組みだと思っている。これから注目してみると面白いかもしれない。

Bリーグは発足してまだ4年、非常に若い組織だ。今後更なる成長していくには、選手や関わる人たちの努力はもちろんだが、それだけでは足りない。我々見る側の人間もしっかりと応援して盛り上げ支えて行く必要がある。様々な人々が協力し合うことでより大きくなっていくはずだ。

この機会にBリーグをまだ見たことない人は、是非一度見てみることをおすすめする。きっと何か新しい発見があるはずだ。